「Tokyo Scope」とは?
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科(視デ)によるヴィジュアルコミュニケーションへの知見と、明治大学情報コミュニケーション学部による社会学・都市論の視点とを掛け合わせた協働出版プロジェクト。
本書を通じて、さまざまな顔をもつ東京をめぐる新たな見方“Scope”を提示し、東京の姿を見つめなおすきっかけづくりを目指す。
毎年特集テーマを設けて各記事ごとにグループを形成。リサーチ、編集、デザインまでを学生たちの手で行っている。
成果物としての出版物は書店やブックフェスティバル等で販売し、販促活動も学生たちが行う。
監修は中野豪雄(武蔵野美術大学教授)と南後由和(明治大学准教授)が行っている。
4月から10月にかけて半年間に渡り学生たちが議論を進め、社会学とヴィジュアルコミュニケーションデザインという異なる専門性を掛け合わせたプロセスからは、都市論の専門家が論じる都市像とは異なった斬新な切り口によって紙面が展開されている。
特集テーマは毎年異なり、2021年は「メディアで読み解く都市」、2022年は「脱皮する都市」、2023年は「[ニュー・ノーマル]を見つめなおす」2024年は「変わりゆく都市の[あまり]。
いずれも学生たちが肌で感じている東京という都市の複雑さや不確かさへの興味や疑問を手がかりに内容が練られており、若い世代の東京に対する実感とともに描かれた都市像は、都市に対する私たちの見方に対して再考を迫るものとなっている。